I'm sorry. In Japanese only.


2004 IRL Rd.13 Nazareth 観戦記 by Umi



去年に引き続き、今年もナザレス

夏に海外観戦をするようになって、初めて同じ所に行くことになりました。 今年は、休みを取れる日数が限られていたため、 新たな場所の開拓を諦め、去年と同じナザレスをまず第1候補に挙げました。

ナザレスはトラック自体がとても面白い。 そして、去年の観戦記にも書きましたが、 スコットがCART3戦目にして最年少で優勝した場所であり、 「好きなトラックの一つ」にあげているところでもあったので、 せっかく行くならそういう場所で観戦したいというファン心理も満たしています。 これらを考慮して、今年もナザレスかな?と思い始めた春頃、 ナザレスが今季終了後に閉鎖ということを知り、 行こう!と最終決定しました。

さらに、直前になってからIRL100戦目という事を知りました。 オンボードカメラとタイヤには100戦目記念のロゴが描かれていました。



ナザレスの町でサイン会

スピードウェイから歩いて30分程度、車だと10分弱のところにナザレスの町があります。 かなりの田舎なのでとても小さな町で、 個人商店が少し並んでいるだけ。 レースウィークエンド2日目である土曜日にはメインストリート(写真・左上) の奥にステージが組まれ、ライブイベントが行われていました。 また食べ物屋さんの露店もいくつか出ていました。

写真屋さんの前(写真・右上)では、どうやらIRLの車に似せたセットが置かれて、 コックピットの位置に座椅子のようなものが置いてあり、 子供がそこに座って手前に見えるカメラに向かってにっこり笑って写真を撮るようになっていました。 $10だったかな。

土曜日のセッション後にはライブステージ前でサイン会があり、 スピードウェイからシャトルバスが出るとのことで指定場所で待っていると、 よくある黄色いスクールバスが来ました。 このバスがスピードウェイとナザレス間の客の送り迎えをしていました。

サイン会の開始30分前くらいに到着すると、すでに机の上にドライバーの名前が置かれており、 ファンが列を作っていました。 特に長蛇の列になっていたのは、ペンスキーのサムとエリオ、 アンドレッティ・グリーンのトニー、ダンあたり。 この方達、もちろん人気もありますが、 サーキットではバイクを飛ばして移動していたので、 サインをもらえる機会が少なかったのかもしれません。

今回はサイン会に行けそうだということが始めから分かっていたので、 CART時代の写真とかも引っ張り出して持っていき、サインをもらいました。 02年モントリオールはダリオが優勝したのでその写真を持っていくと、 ダリオはすぐに「2年前のだね。」と言ってくれました。 同じモントリオールの写真を持ってトニーのところに行くと、 トニーはまじまじと見てから隣のダンに何かを話しかけ(聞き取れなかった・・・)、 ダンは私の写真を「ケッ!」と笑いながら投げていました。 どうせトニーが変なことでも言ったんでしょうね。 高木さんや松浦さんともわりと落ち着いてお話しできました。

途中で小雨が降り出したのですが、ペンスキーチームはさすが(写真・左上)、 ごらんの通り、後ろにチームシャツを着た方が傘を持っています。 エリオは、サインしたカードが雨に濡れないように裏にしてファンに渡していました。 このあと、終了時刻直前に雨が激しくなり終わりになりましたが、 それでも何人かのドライバーは、ギリギリまで出来る限りのサインをしていました。



無線

今回、初めて借りてみたのが無線。 チームグッズやIRLグッズを売っているエリアに、左のようなトレーラーもあり、 ここで借りることが出来ます。 3日間で$55、1日だと$35だったかな。 レース終了1時間後までに返すようにと言われました。

設定などは全部セットされていて、スキャナーのスイッチを入れるだけで 液晶にドライバーの車番と名前がちゃんと出てきます。 チャンネルをくるくると回して、聞きたいドライバーに合わせるだけでOK。簡単。 ただ、聞きやすいチームと、 ノイズが多くてどうやっても聞き取りにくいチームがありました。 私は決勝日だけ借りたのですが、 スコットの無線は、イマイチ聞き取りにくかった。 あとは、チームクルーの動きを見ていると 無線が全部私に聞こえるわけではないようで、 クルーが聞いている無線は私が聞いていたものより さらにいろいろな情報が聞こえているように思いました。



バイク

ご存じの通り、パドックやピット内での行き来には、 バイクや自転車を使ってるドライバーが多いです。 今回バラエティに富んだ(!)バイクが見れたのは、パンサーレーシング。

トマス(左)はチームのバイクで移動していました。
そして、初日だけパンサーチームのガレージ前に置いてあったのが、 このド派手なパンサーレーシング仕様の大きなバイク(真ん中)。 写真ではちょっと見にくいのですが、シートにもしっかりパンサーマークが彫り込まれています。 誰が乗るんだろう?と思っていましたが、 残念ながら私は誰かが乗っている姿を見ることが出来ず。
そして、タウンゼントはミニバイク(右)がお気に入りだったようで、 これを広いパドック内で暇さえあればガンガン乗り回していました。 さすがにセッションに出掛けるときは、これには乗らずに、歩いて行っていたように 記憶しています。



チーム ターゲットのガレージ

さて、今年もスコットはチーム ターゲットからの参戦なので、 パドック内をフラフラしつつも、ターゲットのガレージを ちょくちょく見ていました。 今回はちょっと細かいところに注目。

ターゲットのクルーは、皆おそろいの真赤なシャツを着ています。 トヨタの方もよくガレージに来ていましたが、 それ以外にもベージュのシャツを着た方がたびたびガレージ内に来て、 何かをしていることに気づきました(写真・右上)。 どうやら、放送でよくその映像を見る、オンボードカメラ設置担当の人のようです。 車1台に一人が来て、取り付けていっていた様子。


そして、チーム内は当然ながら役割分担がしっかりできていて、また、細かいところまで 気を使っているのがよく分かりました。

タイヤのホイールは、磨き粉みたいなものをつけて、 ものすごくピカピカに磨き上げられます(写真・左上)。
そして、レースカーを牽引していく車のホイールさえも磨き上げられ(写真・右上)、 タイヤも真黒。赤い塗装部分もしっかり掃除が行き届き、 ちょっとでも塗料が剥げていればマニキュアみたいな塗料ですぐに補修。 すばらしい。




ターゲットのバイク(写真・左)、左からチップ・ガナッシ用、スコット用、ダレン用です。 ハンドルの真中に、名前が書かれています。 スコットは、セッションに行く以外の移動にはだいたいバイクを使い、 どこかから帰ってくるとトランスポーターの前に適当に置いて、 さっさとトランスポーターの中に入っていってしまうようですが、 これも気が付いたときにはちゃんと3台きれいに並べられて置かれていました。

ガレージ前に置かれている柵のようなものも、 ロープを張って確かめながら、一直線になるように一つ一つきっちり並べられていました。



最後に

とにかく、ナザレス・スピードウェイがなくなってしまうというのが 残念でなりません。 おむすび型のトライオーバルと呼ばれるトラック。 1マイルで、コース幅が狭くて起伏があり、3つのターンがそれぞれ異なるので、 多くのドライバーが「ロードコースのようなトラック」というような表現をしていました。 そんなトラックでのレースは、絶好調ホンダの強さをまた見せつけられた結果となりましたが、 ナザレス最終戦での地元アンドレッティ・グリーンの大活躍は、 さすが!でした。

スコットは、去年のポール獲得のようなレースウェイークエンドとは全く違い、 初日からかなり苦しんだうえでの、9位完走。 レース後、スコットが車を降りてすぐ、「何かが前から来て右フロントに当たった」ような仕草をして、 右フロントサスを触りながらクルーと話していたようでした。 放送で確認したらクラッシュした車のパーツを受けてしまっていたみたいですね。 そんな中でも、初日の状態から考えると、 この週末でいろいろと改善してきてなんとか走りきったので、 まぁよかったというところでしょうか。

今回は旅行としてもいろいろとトラブルがあって、 その疲れと蒸し暑さで観戦初日の朝から結構ヘロヘロだったのですが、 それでも、去年ここで会った友達との再会に加え、新たに友達もでき、 いろいろと助けてもらいながらの観戦で、とても楽しく過ごしました。 そして無事に日本に戻ることが出来ました。

現地でお会いした方々、留守中にもここに来ていただいた方々、 本当にありがとうございました。
そして、最後まで読んでいただいてありがとうございました。
私が感じた些細なことばかりを書いてみたのですが、
現地の様子がすこしでもわかっていただければ幸いです。




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