I'm sorry. In Japanese only.


2009 IRL Rd.2 Long Beach 観戦記 by Umi



ロングビーチ

Toyota Grand Prix of Long Beach 公式サイト

 

カリフォルニア州ロングビーチのコンベンションセンター周囲の道路を使用する、 テンポラリーのコース。 ロサンゼルス国際空港から車で1時間ちょっとで着きます。

周囲には、徒歩圏内に有名ホテルから小規模ホテルまでそこそこあるので、 早めに手配をすれば、充分確保できるでしょう。 ちなみに、私はHoliday Inn LONG BEACH (DWTN AREA)に宿泊。 コースまで歩くと20分くらいかかりますが、 ホテルのバスで送り迎えをしてくれるので (ドライバーにチップは渡しました。)、観戦や食事の行き帰りも楽でした。

ドライバーも、近くのホテルに泊まっているようでした。 多くのドライバーは、遠くないサーキットまでは モーターホーム(現地の方はバスと言っています。)で行く様ですが、 スコットなどはインディアナポリスを拠点にしている為、 インフィニオンが限界で、 さすがにカリフォルニア州南部だと遠すぎるとのこと。 スコットはメインエントランスの目の前のWestin、 エリオはメインエントランスから2ブロック先のRenaissance、 大会の公式ホテルは結構離れたHiltonで、 こちらにクレデンシャルオフィス等がありました。

街中なので、レース場近くに様々なレストランがいっぱいあります。 レースウィークエンド中、どこもかなりの賑わいでした。 人が大勢いる所では、日が落ちても危ない感じは無かったです。 ドライバーや関係者も繰り出しているようで、 Renaissance脇のPine通りというレストラン街では、 ダレンが一人で、ちょっと1杯飲んでいる所とかも見かけました。 かなりオーラを消している感じで、周囲の人は全く気づいてない様でしたが、 オープンテラスの道路側に座り、その昔のドラマ「西部警察」で言う大門サングラスをかけていたので、 私には浮き出て見えてきました。

レース後の夜には、Renaissanceの前でエリオに会いました。 「Welcome back to IRL!! See you in Motegi.」と声を掛けたら、 「Oh, Motegi!! Ya!!」と、テンション高く、握手をしてくれました。

カリフォルニアなので雨の心配はほとんどなし。 空気がかなり乾燥しているので、暑くは感じませんが、 日差しは強く、肌にジリジリと日が当たるという感じがします。

場内外とも、どこのレースとも全く違う、特別に華やかな雰囲気が漂っています。 スタンドから海を眺めてみても、とってもリゾート。 左の写真は、グランドスタンド裏のヨットハーバーです。 とにかく「華やか」という言葉がぴったり。 コースの内側を歩いて移動でき、 じっくり見るのはもちろんスタンドが良いですが、 いろんな所から走行がチラッと見れます。



チケット

今年もチケットは事前に予約し、Will Call(現地引換)にしました。 メインゲート入り口にWill Call窓口と当日券窓口があります。 窓口周囲で、現地新聞も売っていました。 この新聞に初日金曜日の無料チケット引換券がついていて、 現地の方は、これで入場していた方がかなりいた様です。

私は、チケット一般発売開始(多分2月頃)の1週間後くらいに、 ネット経由のTicket Masterで買いたいチケットを探しましたが、 パドックパスは単独で買えても、どうにも3日通し券+指定席が買えない。。。 仕方なく電話しました。 その組合せは、電話だと買えるけどTicket Masterだと買えないとの事。 しかも、メインスタンドのスタートライン近くの席は既に売り切れていて、 思っていたより、ちょっと最終コーナー寄りのスタンド上段になりました。 これが結果往来で、今回、スコットのピットが真ん中より少し後ろ、 ちょうど私の席の前あたりだったので、 ちょっと邪魔な木がありましたが、ピット作業が結構良く見えました。

Will Callでは写真付き身分証明書を要求され、 そこに書いてある名前で、名前ごとに整理されたチケット入り封筒を係りの人が探して渡される、 という方法で受け取るのですが、 Ticket Master経由で買ったはずのパドックパスが届いていませんでした。 前日の木曜日(ALMSはもうセッションが始まっている。)に行ったら、 「明日には届いていると思うわ。また明日来て。」と係りの人に言われ、 金曜に再び行くと、やっぱり来てない。。。 もちろん、購入控えをプリントアウトして行ったので、 それを見せて事なきを得ましたが、やはり、何が起こるかわからないので、 購入記録はきっちりプリントアウトして持って行かないとダメですね。

ロングビーチGPは人気があるので、 チケット発売開始1週間でも良い席が取れないくらい、 チケットが売れちゃうんだ・・・と思っていましたが、 INDY500の様に、以前購入したことがある人には、 どうやらDMで来年のチケット早期購入のお知らせが来るようです。 この8月に来年2010年分のチケット代金据え置きDMが来ました。 今年買った席が印刷されていて、値段が据え置き。 だから、良い席は既に売れているんでしょうね。



場内の雰囲気



IRLパドックは、ピットの内側の位置にあります。 各チームのトランスポーターが並んでとめてあり、 トランスポーターからテントを伸ばしてガレージを作り、その下で作業します。 併催のインディライツのパドックは、コンベンションセンター内 (上左の写真の、奥に見える、水色の円形の建物。)の一角にありました。 結構狭いからか、ライツのパドック内には一般人は入場禁止、囲われた柵の外側から見るのみでした。

そのほかにも、コンベンションセンター内には、冠スポンサーのトヨタ一般車やレーシングカーの展示や、 インディカーのブース、メキシコのサルサソースの試供品配布など、色々とやっていました。

コンベンションセンターなどがあると、きつい日差しから避難できると同時に、 トイレもきれいで困らないので、とても楽です。

去年のインフィニオン観戦記でも、 ペンスキーのパドックとピットについて書きましたが、 今年もペンスキーについて。
トップチームですから、トランスポーターもデーンと幅を取って 3台くらい置いてあるわけです。 スタッフもめちゃめちゃ多くて、 手持ち無沙汰にしてる人達が明らかに他チームより多くて、 なんだか目に付きます。 トップチームだからね、と思っていたんですが、 初日の夕方、サイン会を終えてパドックに戻ると、 パドックの隅に、さっきまではなかった ガレージテントが増えてるのに気づきました(下写真、真ん中)。 裁判中だったエリオが無罪となり、2日目から戻ってくることになったんです。


左から、1日目のWill Power, 1日目夕方に設営された新ガレージ, 2日目以降のWill Power

エリオは、ウィル・パワーに代わって#3に乗るので、 今まであったガレージをエリオとブリスコー用に使い、 隣に停めてあった、やや小振りのトランスポーターからテントを伸ばして、 パワー用のガレージを増設。 ペンスキースタッフはそれが分かっていたので、人員が確保されてて人口密度が高かったわけです。

それまで気を吐いて力走していたパワーには、 契約とはいえ少しかわいそうな感じもありますが、 エリオはお帰りなさ〜い。 インタビューとか見ると、やっぱり戻れた嬉しさ爆発。 かなりテンション高かったですね。 ピットも、2日目から最後尾にもうひとつ増設。 そちらが#12ウィル・パワーのピットになりました。 ウィル・パワーは予選でPP獲得。あっぱれです。

ところで、レース終了後、いつも通りパドックに行くと、 パドックに入れるのはクレデンシャルを持っている人のみ、 つまりパドックパスを購入して持っている人は入れませんでした。 今まで、そういうことは無かったんですけどね。 レース後に車が引き上げてくるから危ない、とかの理由なのかな。 パドック入り口にパドックパスを持っている人の列が出来ていて、係りの人に聞くと 「多分、○時になったら入れると思う」と言っていました。 実際、その時間に入れた様です。



サイン会

パドック内の一角で、金曜日にサイン会がありました。 パドック内ですが、サイン会の時だけパスがなくても入れます。 ドライバーが4グループに分けられており、 グループごとにファンが列を作って並び、 そのグループのドライバーのサインを次々にもらっていく、という方式。 IRLドライバーと、IndyLightsドライバーが両方参加していました。

セッション後の夕方に始まる予定ですしたが、 セッション中からすでに長〜〜〜い列が1列あり。 もちろんダニカがいるグループの列でした。 AGRドライバーはこのグループに固められていたので、 去年同様、今年も武藤選手のサインを諦めました。

まずはスコットの列に。サイン会開始の少し前に そこそこ列が出来ていたので、最後尾に並びました。 しばらく待っていると、少し離れた所に 5,6人のお姉さん達が集まって雑談している一団を発見。 ドライバーの奥様&ガールフレンド一団で、 その中に、スコットの奥様のエマがいました。 声を掛けるとこちらを振り向き、 大きくなったお腹が。 まずは、おめでとう!と言って、少しお話しました。 「今、妊娠6ヶ月で、あと少しで生まれるなんて驚きだし、想像付かないわ」 などと言っていました。

サイン会後に、話しながら人ごみの中をしばらく一緒に歩いたのですが、 これがまた、妊婦さんとは思えないくらい、 スタスタと歩くのが速いんですよ。 人の合間を縫って、どんどん歩いていってしまいます。 こっちがついていくのが大変なくらい。 やっぱりアスリートは違うなぁ。 途中、スコットが大きく載ったポスターを売っていた男の子に 「このポスター買わない?」と声を掛けられ、 「その人、私の旦那よ。」とバサッと答えていました。 元気な女の子を産んで、母子ともに健康で本当に良かったです。



こんな方々を見かけました


左から、Stefan Johansson and Ron(Scott Dixon's Dad), Gil de Ferran, Paul Tracy talking with Oriol, Oriol Servia

INDY500前で、シーズンが始まったばかりとあって、 きっと就職活動に来ているドライバーがいるのではないか?と、 パドックやピットでは、いつもよりちょっと目を凝らして見ていました。

まずはステファン・ヨハンソン。 ヨハンソン自身はレースがないけど、また今年も会うことが出来ました。 今年も去年撮った写真を持って行ってました。 初日にパドックですれ違ったので、 サインをもらいながら、「毎年お会いしますね。」と言うと、 「そうだね、覚えてるよ。」と答えてくださいました。 スコットのピットでよく会う日本人なので、 さすがに覚えてくださっているようです。 ピットでも、目が合うと必ずニコッとしてくださる。 来年も会えるといいなぁ。

そして、ジル・ド・フェラン。 チームを立ち上げALMSに参戦していました。 ALMSが併催だったため、IRLのペンスキーのパドックやピットにもしょっちゅう来ていました。 IRL現役のときより、やっぱりちょっと大きくなったかな。

お久しぶり、ポール・トレーシー。 話しているポールをみつけて、写真を撮ったりしながら見ていたら、 遠くだったのに「Hi!」とにこやかに声を掛けてくれました。 KVレーシングからのINDY500参戦発表の為に来ていました。 大体がKVレーシングにいたようですが、 ダリオが身振り手振りでポールと話していたり、 いろんな場面で見かけました。

KVレーシングのガレージでは、マックス・パピスも見かけました。 ポールの参戦発表記者会見でスポンサーマスコットの着ぐるみを着て登場 したとの事。 2日目以降はポールもパピスも見かけなかったので、二人とも帰ってしまったのかな。

また、オリオール・セルビアもKVレーシングにいました。 2002年ぶりに、9月のもてぎにも来ましたね。 オリオルは決勝後までいました。

ピットでは、ジャック・ラジアも見かけました。 オーラを消して、あちこち歩いていました。 シーズン途中でスタントン・バレットに変わってドライブしたので、 やっぱり就職活動してたのかな。



セレブリティレース


左から、Celebrity Race(金網越しでゴメンネ), 優勝したKeanu Reevesの優勝後インタビュー

ロングビーチと言えば、セレブリティレース。 正式名称は、33rd Annual Toyota Pro/Celebrity Raceらしい。 レースが本業でない有名人もいっぱい出て、凄く盛り上がります。 観客もじっくり見て盛り上がっていました。 1周して戻ってくると、順位はバンバン入れ替わっています。 一緒に走っていますが、一応、プロとセレブリティのカテゴリーに分かれているみたいです。

以前、ESPNでIRLのピットレポートなどをしていた 妖艶なお姉さん、ジェイミー・リトルも出ていました。 08年のセレブリティレースはリトルが勝ちました。 プロのカテゴリーになっていて、2輪とかで少しレース活動をしているみたいです。 彼女とは、ワトキンスグレンの後、飛行機が一緒になったことがあり、その時は私の後ろの席で、 後ろから良い匂いがしました。

今年は、アル・アンサーJr.が総合優勝で、 セレブリティではキアヌ・リーブスが優勝しました。



シーズン序盤で、調子出ず

スコットにとっては、いまひとつでした。 第1戦St.Peteに続いて、いいところ無し。 おまけに、イエロー中に追突されたりして。 始めから波に乗れてない感じだったので、仕方ないんでしょうかねぇ。 最終戦を終えてみてみると、 St.PeteとLong Beachの不調がチャンピオンシップ争いに直接響いた結果となりましたが、 3戦目以降は挽回して、シーズン最後まで争って楽しくしてくれたので、 精神力が強いなぁ、と今更ながら感心。

それにしても、ロングビーチは他のサーキットと違う 独特の華やかな雰囲気があって、 いつも以上にとても楽しかったです。 西海岸で近いし天気も安定していて、そこそこ安全で行きやすいので、観戦にはお勧めです。

最後に

今年も、天候にも恵まれ、海外で楽しく観戦でき、 日本に戻ることができました。

そういえば、決勝日の夜に食べたギリシャ料理で当たったらしく、 夜中に腹痛、吐き気に襲われ、ホテルから空港への移動、空港での待ち時間、 そして帰国便の機内でも最高に具合が悪く、辛かったです。 帰国しても数日、調子が悪かったのですが、徐々に良くなりました。 もし1週間後だったら、ちょうど新型インフルが爆発的に大騒ぎになった頃なので、 新型インフル陰性が確実になるまで成田で拘束だったかもしれません。 それもこれも、今となっては良い思い出です。

現地でお会いした方々、留守中にもここに来ていただいた方々、 本当にありがとうございました。
観戦記公開が大変遅くなりましたが、 最後まで読んでいただいてありがとうございました。
今年も私が個人的に感じたことばかりを書いてみたのですが、
現地の様子がすこしでもわかっていただければ、 また、観戦を考えている方のお役に立てれば、幸いです。




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