I'm sorry. In Japanese only.


2013 IZOD Indycar Series Rd.17,18 Houston 観戦記 by Umi



復活したヒューストングランプリに行ってみた

Grand Prix Houston 公式サイト

8月のミドオハイオ観戦に続き、 去年1度も観に行けなかった分、ということでもう1か所。 復活したヒューストングランプリに行くことにしました。

1998-2001年のCARTで走っていたダウンタウンとは違うコース。 2006-2007年にChampcarで走っていた所です。 ちなみにこの2年ともブルデーが勝っていて、 今季参戦ドライバー数名がChampcarで走行経験ありですが、 車もずいぶん違うので、ほぼ初物コースと同じ。 スコットの初物への適応能力を期待している私は、迷わず観戦を決定しました。 そして、慌しいもののダブルヘッダーで2戦ある、というのも決定理由の一つです。

テキサス州ヒューストンはアメリカ南部。予想通り、10月なのに非常に蒸し暑い。
やっと涼しくなってきた日本で少しホッとしていたのに、蒸し暑い真夏に逆戻りです。

成田からいつものユナイテッド航空を利用し、直行便でジョージ・ブッシュ国際空港(IAH)へ。 遠いので時間はかかりますが、直行便は楽です。 今回は街中のストリートなので、レンタカーは借りないで、空港からはタクシーでホテルへ。 空港からReliant Park周辺まで約75ドル強。 ちなみに帰り(Reliant Park周辺から空港まで)は均一料金で65ドルだったかな?

月曜朝まで、SpringHill Suites Houston Medical Center/Reliant Parkに連泊。 KVレーシングとサラ・フィッシャーレーシングのスタッフが宿泊していました。 名前の通り医療地域のようで、周辺にメディカルセンターと、 そこに勤務している方々の住居と思われる高級アパートが沢山あり、治安は比較的良いです。 近くにスーパーやレストラン、ファーストフードもあって便利。 10分ほど歩けばターゲットもありました。 蒸し暑い日の日中は、歩くのも閉口ですが・・・

ホテルから、レース場入口への近道がわかれば歩いて5分で着きます。すごく近い。 ただ、初日はどこがクレデンシャル入口だかわからず、 係員にあっちだ、こっちだ、と言われて、これがまぁ、とにかくわかりにくい!! (初開催とかだと、係員も表示も場内マップも要領を得ていなくてねー。) 入場するまでに暑い中歩き回り、それだけでかなり体力を消耗してしまいました。 それでも何とか入場でき、翌日からは楽々着くことができました。





いよいよ、レースへ

上述の通り、蒸し暑い中、朝から歩き回ってやっとたどり着けたのですが、 歩き回ったせいで朝一のプラクティスに遅刻してしまったはずが、 プラクティス時間中なのに何故か車が走っていない。 関係者もその辺をうろうろしている。なんで???

サポートレースのプラクティスを行ったところ、 かなりコースがバンピーでIndycarでは危なすぎる、ということで、 プラクティスが行われずにいるとのこと。 しかも、いつ始まるのか何も発表されていなくて、どうなるのかさっぱり不明。 とは言ってもすぐに始まる感じもまったくなく、フラフラと場内偵察することにしました。 ま、これも初開催で良くあることですね。。。その後も振り回され続けます。

場内ですが、ターン1〜ターン5に囲まれたエリアに、IndycarやIndyLightsのパドックがあります。 トランスポーターを停めて、トランスポーターからテントを設置してガレージを作るタイプ。 そういえば、パドックパスはなかったかも? パドックが何かで囲われていたり、係員にパスを見せる感じもなく、 普通の入場券で、パドックまで普通に入れたはずです。 ターン3-4近くには、チームのホスピタリティテントや、 ドライバーの乗ってきているモーターホームの駐車エリアもありました。 KVのホスピタリティが、他と比べて派手で贅沢な空間に見えました。 サポートレースのPirelli World Challenge Championships、 USF2000 National Championship、Pro Mazda Championshipのパドックは、 ターン6〜ターン9で囲まれたエリアにありました。 あまりに暑くて活動意欲が激しく低下し、正直な所、あまり探検していません。

場内には、いくつか入場可能な建物があります。 市街地レースの場合、避暑やトイレ利用で重要です。

ターン3付近のオーバーブリッジを超えていくと、 Reliant Centerという建物があります。 巨大な倉庫のようなものですが、朝から3時ごろまではスタバが営業しています。 スタバ前に座れる場所もあったので、避暑地として利用していました。

ピットの裏にはReliant Arenaという建物があり、 ここにはメインスポンサーのShellの展示ブースがあって、 F1カーも展示していました。 また、ミニkart場もありファンが参加していました。

Fan Villageには、新たなシステムが。 まず初めに、お姉さんがいる登録場所でタッチパネルを使って名前やメルアドなどを登録して、 赤いシリコンのリストバンドを受け取ります。 ICチップが入っているのか、登録したデータが読み取れるようになっています。 そして、Village内のどのブースに行っても、それをかざして読み取ってもらい、 色々と使われています。

例えば、チャーリー・キンボールのスポンサー、 ペン型インシュリンの宣伝ブース。 以前はスタッフが口頭で商品の利点などを説明してくれていましたが、 今は、簡単にタッチパネルで分かりやすい説明を読んで、終了。 その先にキンボール車が置いてあって、あいているところにどこでもサインをすることができます。 サイン後に写真を撮ってもらい、リストバンドを読み取ってもらって、 スポンサーのウェブサイトに写真がアップされるというもの。 リストバンドで情報を入れてあるので、名前で検索できるようになっていました。 便利になりましたね。





サイン会

Fan Villageで、土曜日の夕方にサイン会がありました。 ミドオハイオ同様、ドライバーが2グループに分けられており、 グループごとにファンが列を作って並び、 そのグループのドライバーのサインを次々にもらっていく、という方式。

いつも通り、まずスコットのいる列に並びます。 蒸し暑い中ではありましたが、ミドオハイオのように長蛇の列の最後尾とかだと嫌なので、 前回より少し早めに行ってみました。 並んで待っている間には、隣のステージでFirestoneのFirebirdがファンにタオルを投げています。 サイン会の列にも、投げてくれていました。

私がスコットの前に辿り着いた時に、スコットが係員と話をしていて、 あまり話しかけることができませんでした。 セッション前後に話せるチャンスは多くないので、 サイン会は、唯一しっかり話せるチャンスなんですけどね〜。残念。

もう1グループにも並びましたが、 さすがにこちらは順番が回ってくる寸前に時間切れでした。



マーク・ブランデルとステファン・ヨハンソン

ヒューストンの空港で、入国審査の列に並んでいた時に、 マーク・ブランデルを前方に見つけました。 多分、マークなんだけどなぁ・・・と思っていたところ、 やはり、マイク・コンウェイのガレージで発見。 コンウェイのマネージメントをしてるようですね。 声を掛けて、写真を撮らせていただきました。

ステファン・ヨハンソンはヒューストンに来そうになかったので、 今年は会えないなぁと思っていたら、3日目、日曜朝に来てました〜! 2戦目のグリッド上で、スコットとエマと話しているのをみつけました。 その後、話をしたら「来れるかわからなかったんだけど、 急遽、来ることに決めたんだ。」と言っていました。 スコットの調子が良く、 チャンピオンシップのために大事なレースだったからかなぁ?







その他もろもろ

スタンディングスタートの練習場所が、ピットの出口にありました。 プラクティス中に、グリッドのようにマーキングされた場所に停まって、 左のフェンスにあるシグナルを見て、 カウントダウンされながら赤いシグナルが上まで順に上がって行ったら、 次にシグナルが全面緑になってスタート。 1台ずつなので、練習したい車が数台、列を作って順番を待っています。 この写真では、#4オリオルが練習中。

シボレーのトランスポーターの側面に描いてあったシャンパン。 一番左のリースは、2012年マニュファクチャラーズチャンピオン。 その右側に、今季勝ったレースの数だけシャンパンが並んでいます。 左から、シャンパン下にRace1,Race2,Race4・・・、 上にSt.Petersburg 2013, Barber 2013・・・と書かれています。 一番大きいのは、もちろんIndy500ですよ。 Race1,2,4,5,8,9,10,15と並んでいるのを見ると、 前半はシボレー優勢、後半はホンダが巻き返したのが良くわかります。

10月に観戦に行ったのは初めてで、 ピンクリボン(乳がん啓発)キャンペーンのカラーリングを やっと見ることができました。 ちなみに、ミドオハイオのピンクの#4はピンクリボンではなく、 女性兵士を称える意味でのピンクでした。 ◎チームは10月は1台をピンクにして走りますが、 10月にレースがない年もあり、なかなかお目にかかれません。 ピンクの車は結構目立って、存在感がありました。

日曜の朝、パドックでフラフラしていたら、 どちらかチームで朝食が余ったらしく、 そこにいたファンにマクドナルドのエッグマフィンを配っていました。 余ったら捨てるだけなのでしょうからね。 あっという間にファンが貰って行って終了していました。



行って良かった〜!!


(左:1戦目表彰台、右:2戦目表彰台)


ホンダの復調のお陰で、トロント戦までで ポイントリーダーのエリオに追いついてきたところではありますが、 ボルチモア直後は、スコットのフラストレーションがMaxだったはずです。 約1か月あいてのヒューストン。 ヒューストンは2戦もあるし、 今季のチャンピオンシップの行方に大きく影響する、と確信し、 緊張しつつも、大いに楽しんで観戦することができました。

1戦目のスタンディングスタート直後に後方でクラッシュが発生して、 一部はかなりの番狂わせです。 スコットはトラブルなく生き残り、 レース途中でピットタイミングのずれから、 このまま行けばスコットが優勝できることを確信し、 レース後に表彰台近くで待っていました。 表彰台に向かうチップ・ガナッシが通りかかり、 「おめでとうございます!!」と言ってハグをすると 「一緒に来なさい」と言われ、表彰台前へ。 スコットにNZ国旗を渡した後は、これから表彰台に乗る スコット、ジャスティン、シモーナの3人と ヒューストンが地元のAJフォイト、そしてチップの真後ろという、 ありえない位置にスタンバイ状態になってしまいました。 動ける余地もないし、 あまりの状況に、体を細ーくして静かに息をするのみ(笑)。 テレビに映ってしまっていた通りです。

そして、この表彰台の面子、これを見れたのが一番うれしかったです。 派手さはあまりありませんが、地味に頑張ってる感じの3人(!!)で、 私が応援している上位3名。見事でした。

2戦目も、見事表彰台。これでチャンピオンにグーンと近づきました。 最後にダリオの大きなクラッシュがあったため、 表彰台の最中も怪我人が心配でしたが、 表彰台後に◎チームスタッフに「ダリオは大丈夫そうだ」と聞き、一安心。 クラッシュ直後に全車が戻ったところでチップがすぐにバイクにまたがり、 コースを走ってクラッシュ現場まで行きました。 場内のオーロラビジョンでもその様子が映っていました。 そういう所がチップですね。 琢磨選手はメディカルの車で戻ってきて、無事だった様子。 表彰台後しばらく経ってから◎ガレージに行くと、 チップが私達をみつけて近寄ってきてくれて、 一言目に「ダリオは意識はあるし、病院に行くけど大丈夫だよ」 と教えてくださいました。 さすがです。それを聞いて安心しました。

この怪我が原因で、ダリオは引退を決意。 レース前にダリオが両手で包み込むように握手をしてくださいました。 忘れられません。 ダリオの引退は残念ですが、 現役最後のインディカーレースを見ることができて本当に良かったです。

表彰式では、ヒューストン出身のウェスタンブーツデザイナーご本人が手渡しで、 表彰台に乗った3人にオリジナルブーツをプレゼント。 スコットは、ブーツをもらうと即レーシングシューズを脱いで、 貰ったブーツを履いていました。 私が手渡した国旗もいつも必ず広げてくれるし、 貰ったブーツはすぐに履くし、いつからか凄くサービス精神旺盛になりましたね。

ところで、金曜の朝のスケジュール変更でごった返している最中の金曜昼頃、 チップに会うことができました。 いつもと違う、TeamTargetでない青いロゴのチームシャツを着ていました。 今日はチャーリーの方のシャツを着てるのかな?と それ以上は気に留めなかったのですが、 夜にホテルでネットを見たら、 周囲が混乱していたちょうど昼前に来季トニー・カナーンのチップチーム移籍& シボレーエンジンとの契約発表会見が行われたことが判明。納得しました。 抜け目ないなぁ、チップ。 チップが着ていたのは、 NTT Dataメインのチップガナッシレーシングの青いロゴ付シャツでした。 のちにダリオの引退で、トニーは#10◎チーム、そしてライアン・ブリスコーが NTT Dataがスポンサーの#8に乗ることになりました。 来季、チップチームは再び4台体制です。







最後に

本当に、行って良かった。 非常に蒸し暑かったけど、そんなの帳消しです。

1戦目、スコットの優勝を再び目の前で見ることができました。 2戦目も表彰台に乗ったのを、見ることができました。 何よりチャンピオンシップ獲得にグーンと近づき、 エリオを抜いてポイントリーダーになれたのが大きかったです。 今まで順風満帆だったエリオは、ここに来て激しく不運続きで、 さすがにちょっと可哀想ではありましたが。 そして、エマに会えたのもすごく久しぶりでした。 2009年4月のロングビーチ以来の4年半ぶりです。 相変わらずお綺麗で、本当に優しいです♪

始めの2日は、蒸し暑さで行動が鈍っていましたが、 初めてのダブルヘッダーで、慌しかったけど2戦あるのは楽しかったです。 2013年は、2012年に行けなかった分頑張って2戦も行っちゃいました。 幸せでした!! 来季はシーズンも短いし、観戦地の選択肢が少ないのですが、 どこかに行けるといいなぁ。

現地でお会いした方々、留守中にもサイトに来ていただいた方々、 本当にありがとうございました。
また、最後まで読んでいただいてありがとうございました。
いつも通り、私が個人的に感じたことばかりを書いてみました。 あー、今回も観戦記の作成、公開が遅くなってしまいましたー。 でも、現地の様子がすこしでもわかっていただければ、 また、観戦を考えている方のお役に立てれば、幸いです。




2014年1月 Umi



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